障害を持つ市民としてクラスために - 行政サービスや福祉の問い合わせ先

大人になってから病気や事故で視覚障害者になったり、子どもの頃から障害者であっても学校を卒業して社会人となったときに、市民として暮らし続けるために必用な情報が得られないで困ってしまうことがとても多いのが現状です。
実は、市役所の担当窓口に「こういうサービスを利用したい」と申し出れば使えるサービスはいろいろあるのですが、例えば視覚障害の身体障害者手帳の交付手続きをしたとしても、役所からこれらのサービスの存在を伝えてくれず、気付かないまま何年もということもよくあることです。
また、民間を含めていろいろなサービスを利用する時に見えないことを補う配慮をお願いしたいことも出てきますが、根拠となる法令や条例を知っておくと交渉の際に役に立つかもしれません。
このページでは、まずはさいたま市を例に、このような事に関連する情報を掲載します。

1 福祉ガイド(さいたま市)

1-1 音声版/さいたま市の障害者福祉ガイド

障害者手帳の交付を受けた際などに冊子で渡される福祉ガイドですが、さいたま市では音声版を市のホームページ上で音声で聴けるようになっています。
また、このページのお問い合わせ先から、お住まいの区の支援課(障害福祉担当)に電話で問い合わせすることができます。福祉ガイドに記載されてイル内容の詳細その他についてわからないことは多いと思いますので、まずは電話で問い合わせや相談をしましょう。

音声版/さいたま市の障害者福祉ガイド

1-2 PDF版のダウンロードや問い合わせ先が掲載されたページ

冊子や音声版のCDの入手方法の概要や、福祉ガイドのPDF版を閲覧したりダウンロードすることができるページです。

さいたま市の障害者福祉ガイド

1-3 福祉ガイドの注目ポイント

福祉ガイドの音声版を端から端まで聴くには丸1日ぐらいかかりますし、予備致死指揮がないと構成もわかりにくくて、自分に関係する内容を見つけるのはかなり難しいです。
パソコンでPDF版を閲覧できるなら、視覚障害といったキーワードで全文を検索するといった方法もありますが、そういう作業が難しいケースも多いでしょう。
ここでは、主に成人した視覚障害に特に関係する掲載内容の概要を紹介しておきます。精度は随時追加や変更になりますので、詳細は蒸気の支援課にお問い合わせください。なお、{}内は筆者が付けた追加説明です。

第4章 障害者総合支援法のサービス

同行援護
視覚障害により、移動に著しい困難を有する人に、移動に必要な情報の提供(代筆・代読を含む)、移動の援護等の外出支援を行います。
自立訓練(機能訓練・生活訓練)
自立した日常生活又は社会生活ができるよう、一定期間、身体機能又は生活能力の向上のために必要な訓練を行います。
就労移行支援
一般企業等への就労を希望する人に、一定期間、就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練を行います。

第8章 日常生活の支援

補装具の交付・借受け・修理

補装具申請によって購入費用の補助を受けられる精度、手続きが煩雑で時間を要するが、負担額が高額で緊急でない場合には利用を購入業者または区役所支援課に相談すると良い。対象品目には次のようなものがある(視覚障害関連。)

視覚障害者安全つえ
{いわゆる白杖(はくじょう)}
義眼
{眼球摘出などにより必用な場合}
眼鏡
{矯正眼鏡・遮光眼鏡・弱視眼鏡など}
日常生活用具の給付・貸与

重度障害のある方または難病患者等の日常生活の便宜を図るため、日常生活用具の給付・貸与を行う精度です。視覚障害者に関連する品目には次のようなものがあります。対象品目や給付条件の詳細については各区支援課にご相談ください。

視覚障害者のための日常生活用具 問い合わせ先

その他

第9章 外出の支援
福祉タクシー利用料金の助成身体障害者補助犬{盲導犬}
第10 章 社会参加の促進
盲ろう者向け通訳・介助員の派遣
市立図書館の対面朗読サービス・点字・録音図書の貸し出し・点字図書館
「市議会だよりさいたま」テープ版・デイジー版・点字版
「市報さいたま」テープ版・デイジー版・点字版
点字投票
第6章 医療費等
第7章 手当・年金・給付金・貸付
第11章税の控除・減免
第12章公共料金の割引
福祉ガイドをご確認ください
第13章 就労
公共職業安定所(ハローワーク) 「障害のある方の就職については、」という説明の後、対応可能な窓口が紹介されています。

2 市報さいたま - 音声版・点字版

福祉ガイドの10章にも掲載されていますが、市全体および各区版の広報の音声版・点字版があります。
ここ数年では例えば新型コロナワクチンといったタイムリーな情報を含めて、各種手続きの案内など、市民として暮らしに必用な行政情報が提供されています。障害者に関連する精度としては、さいたま市障害者政策委員会誰もが共に暮らすための市民会議、各種パブリックコメントなどのお知らせも掲載されます。
以下のサイトから、音声版や点字版の送付を申し込むことができます。

市報さいたま 点字版、音声版をご利用ください

また、 市報さいたまのページでは、PDF版や電子ブック版/閲覧できるアプリなど紹介されています。残念ながらスクリーンリーダーではうまく読まないようですが、視力によっては活用できるかも知れません。
市の広報しと同様、県の広報誌についても通常は新聞折り込みなどで配布されるようです。埼玉県の広報誌の音声版などについては、イカにお問い合わせください。

「彩の国だより」は、視覚障害者の方へ点字版・音声版(デイジー版)なども発行しています。送付を希望される方は、県広報課へご連絡ください

3 選挙公報

選挙公報の音声版が発行されています。詳細については下の連絡先に問い合わせください。
なお、さいたま市の広報音声版の購読者には市長選挙などの公報音声版が、県の広報の音声版購読者には県知事選挙などの公報音声版が配布されるようです。

さいたま市・区選挙管理委員会の連絡先 埼玉県 選挙管理委員会

4 図書館の視覚障害者向けサービス

さいたま市立図書館では、視覚障害者をはじめとする利用に困難がある市民向けのサービスをしています。対面朗読や点字・音声図書の郵送貸し出しなども行っています。

さいたま市立図書館 バリアフリーサービスのご案内

5 障害者に関する法令

障害者に関する条例・法律・条約などが定められています。
法律の条文を読むのは慣れないとわかりにくいですが日本語ですし、障害による支援や配慮を求める際にも、これらの法令の条文を根拠として示すことで、単なる個人的な主張ではないことを提示することが可能になります。
関連法令は多岐にわたりますが、さいたま市の条例と法律・条約の中で代表的なものをリストアップしておきます。