構内放送・自動音声案内

 私たち弱視者は、駅構内の表示を読むことが難しいことも多い。そのため、放送や音声案内は、駅での行動において生命線の一つとなる重要なものである。ここでは、「構内放送・音声案内」について、以下3項目のエリアを例に、私たちの思いを述べる。

1. 改札付近

複数の会社が乗り入れる駅では、各改札がどの路線につながるのかに迷う。例えば、JR新宿駅のように、自動音声案内などで会社名をアナウンスしていただきたい。

2. プラットフォーム

@音のかぶり

 せっかく放送があっても、通過列車の音などで聞き取れないケースがある。こうした騒音などを考慮して、音の大きさを変えたり、繰り返し案内するなどの工夫がありがたい。

また、自動放送に駅員の声がかぶる場合も、双方の音が聞き取り難くなる。できるだけそのようなことにならないよう配慮いただきたい。

A案内の内容

電車の行先や種別(快速、各駅停車など)の表示は見えない。ホームでの到着電車の案内放送は、とても役立つ。車両数やドアの数の案内も助かる。

また乗換え時、目的のホームが何番線か、次の列車が何分発を調べるのにも手間がかかる。到着ホームでの乗換番線や時刻の案内があると、スムーズに乗換えできてありがたい。

Bその他

 発車サイン音で、上りか下り列車であるかを判断するケースもある。できるだけサイン音は、上りと下りで異なるものを使用していただきたい。

3. エスカレーター付近

ホームに向かうエスカレーター、何番線に行くか?また、エスカレーターが、上りか下りか?そういうことがわからないことも多い。エスカレーターの行き先や、上り下りをアナウンスする音声案内があると助かる。なお、音声がどこから流れているか判断しやすいよう、スピーカーの設置位置にも配慮いただきたい。

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