インターネット
ここ最近、各鉄道会社のインターネットを活用した情報発信、切符の予約・購入は当たり前になってきている。中でも、乗り換えルートや時刻の確認、運賃や駅周辺
の地図などは、弱視者にとっても大変便利である。
その一方で、不便に感じている点もある。尚、ここでは、インターネットを利用するための携帯電話やスマートフォン、それらに搭載されているアプリケーションにつ
いても述べる。以下2つについて述べる。
@情報発信
- 携帯電話やスマートフォンに、電車の遅延情報などを通知、配信してくれるサービスはとても助かっている。
- 各鉄道会社のホームページや公式アプリなどで、駅の構内図や時刻表を事前に確認するようにしている。乗り換えルートや出口の位置を頭の中に描い ておく。鉄道会社によっては、一部の駅しか掲載されていないため、すべての駅で掲
載していただきたい。
- 一部の時刻表や乗換検索サービスでは、発着番線や乗換えに便利なドア位置が掲載されている。これはとても助かる。特に、中・長距離列車の発着番 線や、料金が事前に把握できる点が助かっている。
- 初めて利用する路線や駅に行く場合、駅の出入口の外見を把握するため、googleストリートや出口や改札の情報を掲載している有志のホーム ページがとても役に立った。しかしながら、出口から目的地までの経路の把握に有効な手段がない。
A切符の予約・購入
- インターネットサービスを利用して切符の予約・購入ができることは、窓口の列を探して並ぶことが難しい弱視者にとってとても助かる。一方で、切符の受け取りに券売機操作を必要とする鉄道会社があるが、係員に操作してもらわないと受け取れない場合があり、係員の手を煩わせない工夫をしていただきたい。
- 鉄道会社によっては、障碍者割引での購入ができないサイトがあり、結局切符の購入を断念するケースが少なくない。
- 切符を予約・購入する際、座席を指定できるのはとても助かる。弱視者は座席を探すのに苦労するため、座席が自動的に指定されるよりも、自分で分かりやすい位置を指定できる方が助かる。
- また、鉄道会社によっては、座席の位置を確認できる座席表などを掲載している。これはとても助かっている。
- 鉄道会社によっては、携帯電話やスマートフォンで切符の予約・購入ができたり、ICカード機能を付加できるサービスを提供しているが、窓口に並ぶ手間を省けたり、手元で操作できるなど、弱視者にとってもとても便利なサービスである。弱視者にとっては、情報が見やすいこと、携帯電話やスマートフォンの音声読み上げ機能に対応していることが重要である。
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