通路・階段・エスカレーター・エレベーター

 階段やエスカレーターエレベーターは駅の中を移動する上で重要なポイントである。間違えると乗り遅れてしまう可能性は高くなる。また階段の位置やエスカレーター進行方向(上り下り)の誤認識は危険であり、最悪周囲まで巻き込んでしまう事故にもなりかねない。よって点字ブロックや表示板の充実は重要な課題である。

@階段・エスカレーター・エレベータ付近には表示と照明を

 出来るだけ近くの壁か床に行先やホーム番数の表示があるとよい。
 また点字や音声案内もあってほしい。

階段脇の壁に大きく書かれた番線と路線の表示
写真 ホームへの階段脇の壁を使った見やすい表示の例

 階段、エレベーター、エスカレーターは照明が暗いと困るので節電の対象外としてほしい。
 階段が併設されていないエスカレーターは、乗り口側に点字ブロックを敷設してほしい。

 上下のエスカレーターが並んでいる場所で、両脇の支柱に「自動」「進入禁止」とそれぞれ書かれているが、非常に見にくい
写真 どちらのエスカレーターに乗れるのか表示がわかりにくい例、支柱の小さな表示ではなく床を利用した目立つ表示がうれしい。

A階段手摺に点字を

 我々が点字を読むにはまず設置場所を探さなくてはならない。すべての駅階段の手摺に点字案内が付けば、必要な情報が確実に取れるので、ぜひ付けてほしい。

B段鼻色のコントラストは強く、設置範囲も考慮を

 段鼻は階段と床を見分ける大切な設備である。しかし段鼻色のコントラストが弱いものは意味がなく、両端側にしかついていない階段は真ん中を通ることができない。これらの点を考慮した設置をお願いしたい。

段鼻が黒く縁どられている階段
写真 段鼻に縁取りがあって見やすい例
段鼻に縁取りが無い階段
写真 段鼻に縁取りがないため特に下る際に判別しにくく危険な例

Cターミナル駅はよりわかりやすい表示とエレベーター充実を

 都心のターミナル駅など構造が複雑で広い駅は迷いやすい。また混雑も激しいため人とぶつかってしまうことも多々ある。より大きくわかりやすい表示板の設置が望ましい。またエレベーター設備が充実していればそちらを利用したほうが安全である。

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