自動改札機とその周辺

 電車に乗るときに必ず通らなければならない自動改札機について、5つに分けて述べてみた。

@自動改札機本体

自動改札機にICカードをタッチすると「ピッ」というような音が鳴るが、切符を入れると音が出ないためわかりにくいので、例えば「ぴよひよ」というように鳴るのはどうかという意見があった。

A自動改札機の配置

自動改札機を利用する際に戸惑ってしまうことがある。
例えば、切符で乗車するとき、どの改札が通れるのか探すのが大変、一番端は切符が使えるといったルールを決めていただけるとうれしい。
 また、改札と出札どちらも使える改札機は、人の流れを把握しにくい私たちにはスムーズに利用しにくい。例えば左側通行で両端は改札/出札専用といったルールが欲しいという意見が多くあった。

自動改札手前の床 進入可能であることを示す大きな矢印表示
写真 自動改札の入り口を比較的わかりやすく表示した例

B自動改札機とICカード

07年にICカードが鉄道会社間で相互利用出来るようになり便利になったと言われているが、例えば、以前はSuicaで私鉄の改札に入ろうとするとはじかれたが、現在はどの鉄道会社の改札でも入れてしまうので間違った改札に入ったことに気付かないといったような弱視者にとっては逆に使いにくくなった事例もある。乗り換え専用改札と単なる出場(降車)との間違いのときにも同様である。このような事例に対しては駅員に直接聞いたり、音声案内を頼りにしているという意見が多かった。なお、新宿駅南口改札の音声案内では何線の改札かを言ってくれるのでわかりやすいという報告もあった。

C自動改札機の周辺

弱視者は暗いところが苦手という人が多いが、改札付近の照明が暗いとタッチする場所・出入りの向き・人の流れが分かりにくく非常に困るという意見があった。
改札の窓口に係員がいないことがあり、呼び出し方法もわからず大変困る。改札の有人窓口には、係員を常駐させてほしい。
 係員を呼び出すインターホンの位置がわからず戸惑ってしまう。どうしても無人にならざるを得ないのであれば、必要なときにすぐ係員と連絡が取れる仕組みを検討していただきたい。

D電車遅延時等の対応

電車が遅延した時などに遅延証明書や振替乗車券の配布場所がわからず、有人改札では対応していないことも多い。放送での案内や有人改札での対応があると助かるという意見が多かった。

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